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Re:CODEが考える「クリーンビューティ」とは①

1.美容業界でトレンドになってきている「クリーンビューティ」

今年に入ってから美容雑誌で大きく取り上げられるようになったクリーンビューティのこと、皆様はご存知でしょうか?2015年9月の国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)から、サステナビリティ、エココンシャスという時代の流れで、4、5年前に海外のマーケティング会社が使い始めたのがきっかけになり、徐々に美容業界で広まってきています。特に海外では次なるトレンドとして注目されているワードなのです。ただ、この「クリーンビューティ」、実は定義はなく、化粧品各社によってその捉え方はまちまちなのです。各社の動向をみると、大きく2つに分けられるのではないかと考えます。


●肌(人)に対する「クリーン」
肌に悪影響を及ぼす可能性のある原料、成分を排除した製品づくり。

●環境に対する「クリーン」
生分解性が高い、環境に配慮した原料。森林や植物の生態系バランスを重視したサステナブルな原料を使用。または、パッケージの工夫。


今回は、肌(人)に対するクリーンについて、お話しさせていただきます。

2.Re:CODEの定義により、肌に不必要としている成分は…

咲丘にとっては、前職のブランドから化粧品開発者として「肌に対するクリーン」は長年続けていることであり、特に新しい概念ではありません。本来ならどの化粧品会社も当たり前のように行われるべきことなのですが、その定義が各社によって異なるためRe:CODEブランドとしても明確にする必要性を感じ、下記に定義しています。

肌に余計な演出成分(単に見た目やテクスチャーを高めるだけの成分)や、肌に負担となる可能性のある成分は排除し、生体適合性を重視して配合成分を決定しています。今までにない結果を叶えるために、肌が必要としている美容成分だけを必要なだけ届けることを何よりも大切にしているからです。


<ブランド共通>
パラベン、鉱物油、アルコール(表示名称:エタノール、変性アルコール、イソプロパノール、t-ブタノール)、合成香料、合成着色料、サルフェート(表示名称:ラウレス硫酸Naなどの硫酸系界面活性剤)、マイクロプラスチックビーズ、動物由来原料不使用。

<アイテム特性に合わせて細かくクリーンを定める>
ワクチナイザー®マイクロセラム:上記に加え、美容液に不必要な、肌表面を覆うシリコーン、カルボマー、ポリビニルアルコール、アクリル酸系合成ポリマー不使用。すぐに透明感を演出するための成分である顔料不使用。防腐成分で刺激の強いPG(プロピレングリコール)、カプリリルグリコール不使用。


簡潔にまとめ上記のようにいたしましたが、ここまでを定義するにあたり、咲丘の譲れないこだわりが多数ありましたので、そちらもこれを機会にご紹介させていただきます。

3.サイエンス×クリーンビュティを実現するためのこだわり

<こだわり1>
シリコーンやアクリル酸系合成ポリマーは、分子量が大きく、生体に不活性=生体適合性がないので、逆に肌に悪さすることなく安心といえますが、肌表面で膜を形成します。クリームや日焼け止めなどお手入れの最後のアイテムならOKですが、肌深層に作用する成分の凝縮を目的とした美容液には不必要です。後に使用する化粧品の吸収も悪くなりますので、マイクロセラムからは除外しています。

<こだわり2>
あえて謡っていないのですが、2001年4月の薬事法改正で廃止された、使う人の体質によってアレルギー等の肌トラブルを起こす恐れのある成分として、商品への表示を義務づけられていた「旧表示指定成分」102種(香料を加えた103種)も、有効成分として肌にとって有益で必要な成分以外は徹底して排除して開発しています。

<こだわり3>
私が商品開発する際には製造メーカー様が悲鳴を上げるほど細かく「配合禁止成分」を定めています。例えば、石油由来の炭化水素(パラフィン、ポリイソブテン、合成ワックス、マイクロクリスタリンワックスなど)、石油系界面活性剤、小麦由来原料も不使用。2001年以降に開発された防腐剤のため旧表示指定成分に掲載されていないブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルも不使用です。

<こだわり4>
さらに、成分の「種類」としては刺激がなくても、「量」によって肌に負担を及ぼす成分もあります。多価アルコール(グリセリン、DPGなど)、植物性高分子(ポリマー)、フェノキシエタノールなどを使用する場合、最小限の配合量に留めています。


これらを総括すると、大切なのは、皮膚にとって自然であること=「生体適合性」を重視した製品作り。皮膚に存在する成分や、皮膚に異物ではなく親和性のある成分を使うことがとても大切だと考えています。例えば、体内に存在するビタミンやアミノ酸からできているペプチド。ワクチナイザー®に採用されているマイクロセルラーカプセルを形作る成分には、細胞間脂質(セラミドと水分をサンドイッチしている)や細胞膜の構成成分であるリン脂質を使用しています。

「クリーンビューティとは、肌に正直なモノつくりのこと」だと咲丘は常々話しています。また「肌に正直なモノつくりをすると、美しくなる」とも。

基剤をできるだけ優しく作り、有効成分をしっかり配合する。スキンケアに効果と優しさを追求しています。これがRe:CODEが定める「攻めのクリーンビューティ」です。

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