透明感のある肌は作り出せます!vol.2 ~角質ケアを徹底解説
2021.11.10
秋は夏のダメージを受けて古い角質がたまりやすいといわれています。古い角質があると、肌の透明感を損なうことは、前回のコラムでご説明した通りです。「秋老け」を引き起こさないよう、今回は透明感アップの方法のひとつ「角質ケア」について徹底解説します。
そもそも、角質ケアってどうして必要なの?
角質層は皮膚の最上層。皮膚の細胞は毎日新しく作られ、形と機能を変えながら、最終的に“古い角質(=垢)”として排出されていく、ターンオーバーを繰り返しています。
通常、表皮のターンオーバーは28日。その中でも角質層のターンオーバーだけで14日もかかります。しかし、これはあくまで「通常」のお話。紫外線や炎症、加齢によって、基底層~顆粒層(生細胞)のターンオーバーは早くなり、角質層(死細胞)のターンオーバーは遅くなる、といわれています。一概に「ターンオーバーは早いほうが良い」という訳ではないのです。
つまり、大人のお肌は、角質層のターンオーバーが遅く、古い角質がスムーズに剥がれ落ちにくいのが特徴です。かといって、角のあるスクラブ剤や強いピーリング剤などを使用すると、刺激で炎症が容易に発生するので、生細胞のターンオーバーが早まり、未熟な細胞が出来上がって、エイジングにつながってしまいます。
大人のお肌は「デリケートなのに、汚れが溜まりやすい」という矛盾を抱えているのです。
そして、この古い角質はタンパク質でできていますが、カラカラに乾いていることに加え、まだらにめくれているため、キメが乱れます。キメは「皮丘」と「皮溝」でできており、キメが綺麗に整っていると、光を多く乱反射させるので、透明感ある素肌に。キメが乱れていると、光の反射が少ないので、くすんだ素肌にみえます。また、角質層のターンオーバーが狂うということは、透明感の秘密の一つ、角質層の水分量低下を招く・・・。悪循環ですね。
古い角質はくすみだけでなく、毛穴目立ちにも
毛穴のブツブツ=角栓は、「古い角質」と「皮脂」がまざって詰まったもの。頑固な「古い角質」と「皮脂詰まり」をケアするスペシャルケアが、つるんとなめらかな透明感作りの秘訣になります。
角質ケアの種類には何があるの?
質の良いクレンジングでの毎日の「落とすケア」はもちろん大事ですが、40代を過ぎると(注:咲丘の実感による)、代謝がガクンと低下するために、それだけは追い付かなくなります。酵素洗顔やピーリング剤を、スペシャルケアとして、週1~2回使用して、古い角質を取り去ることが、美肌作りの大きなポイント。以下に詳しく説明しますので、ご自身で取り入れやすいものから行ってくださいね。
■スクラブ剤
植物の殻や種を使ったエッジのあるもの、こんにゃくなどソフトな肌あたりのものが存在します。個人的にはスクラブ剤は刺激になる可能性があるのに、効果は低いと感じています。
■酵素洗顔
酵素洗顔に含まれる酵素の種類は下記の2種類。アイテムによりますが、古い角質だけではなく、皮脂も分解するので、毛穴の角栓が気になる方におすすめです。
1.プロテアーゼ 余分なたんぱく質(古い角質)を分解
2.リパーゼ 皮脂部分を分解
■ピーリング剤
ピーリング剤に含まれる成分は主に下記の3種類です。使用法さえ守れば、簡単にパッと透明感のある肌に仕上がります。濃度によって効果に差が出ますので、気になる方は、メーカーに問い合わせしましょう。
1.AHA(アルファヒドロキシ酸)
グリコール酸、乳酸、マンデル酸など。分子量が小さいため、すばやく浸透して代謝正常化に働きかける。コラーゲンやセラミドの合成を促進する効果も。真皮組織のリモデリングに寄与します。マンデル酸はグリコール酸や乳酸よりも低刺激といわれています。
※グリコール酸は法改正により、3.6%以上は劇物指定となったため、現在市販されている商品は3.59%以下のみに限定されています。クリニックは医師の診察の元、数十%のグリコール酸の使用はOKです。ホームケアにおいて、開発者の咲丘がおすすめするのは1~3%くらい。ご自身の肌に合うかどうか心配な方は、メーカーに濃度を問い合わせましょう。
2.BHA(ベータヒドロキシ酸)
サリチル酸のこと。脂溶性のため、毛穴に詰まった皮脂を溶かす効果が高いといわれています。
※市販の化粧品は0.2%以下の配合に規制されています。
3.PHA(ポリヒドロキシ酸)
グルコノラクトン、ラクトビオン酸のこと。AHAと同様にコラーゲン合成などを高める効果を持ちながら、分子量が大きいため、より刺激が少なく、敏感肌でも使えるといわれます。
※ご注意:こするとカスが出る「ピーリングジェル」は、水分がとんだセルロースの塊です。カスは古い角質(垢)ではありませんので誤解なきように。ここでご紹介したピーリング剤とは異なります。スクラブ剤に近いです。
■美顔器による角質ケア~ウォーターピーリング
水を塗布して、超音波と電気(イオン導出)の力で、皮脂と古い角質を溶かしだして吹き飛ばす機器のこと。使用法を守れば、驚くほど毛穴汚れと古い角質が除去できます。
水を切らさないよう、片手にシャワーや化粧水スプレーボトルを持ちながら、行いましょう。週1~2回の使用に限定する。敏感肌の方は、一度ヘッドをすべらせた箇所は二度行わないようにする。を守ってくださいね。
角質ケアは2アイテム使っても大丈夫?
アイテムによります。スクラブ剤は効果が低いため、他と併用したほうがベター。酵素洗顔も洗顔プラスαの効果のため、そこまで角質ケア効果は高くなく、「毛穴汚れやくすみがなかなかとれない」という方はピーリング剤と併用してもOKです。ウォーターピーリングはパワーが強いため、他の角質ケアアイテムとは併用不可です。他の角質ケアアイテムを使用したら、最低でも1週間は空けましょう。
※注:どのアイテムも毎日の使用はNG。刺激がかかりすぎ、逆効果です。週1~2回程度の使用にしてください。
忘れてならないのが、保湿ケア
モイスチャーバランスが整った肌は、古い角質がなめらかに取れやすくなります。普段から化粧水と乳液(クリーム)を適切に使用することでモイスチャーバランスを保ちましょう。ワクチナイザー®は導入美容液の機能があり、水分の通り道ができるため、普段使いの化粧水の質がアップしますよ♪
いかがでしたか?スペシャルケアとしての角質ケアを行うと、その後の美容液の浸透が良くなり、美肌度が一気にアップ。ワクチナイザー®の効果も差が歴然です。透明感と毛穴レス肌を目指して、トライしてみてくださいね。