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COLUMN美容コラム

知って得する! シミの種類と見分け方

女性の肌悩みの上位を占めるのがシミ。紫外線の強い夏、特に美白ケアに力が入る、という方も多いのではないでしょうか? 確かに、紫外線は今あるシミを濃くするUVA、新たなシミを作り出すUVBなどがあり、肌への影響(ダメージ)は多大です。また、すでに美白ケアをしているのに「なかなかシミが改善しない」という方もいらっしゃるかと思います。その場合、日光性以外の要因のシミかもしれないことも考えてみましょう。
実はシミには種類があり、美白ケアだけでは足りないことも。まずは、自身のシミの種類を見分け、お手入れを徹底的に続けることが大切です。今回はシミの種類の見分け方をご紹介します。

1.まずはシミの種類を知ることから

シミにはいろいろな種類があります。ただ、色や形状が違うだけでなく、そのシミができる原因も異なります。代表的なものは下記の4つです。

「日光性黒子(老人性色素斑)」
光老化(紫外線)によって、メラニンが過剰に作られることで起こる。まっ茶色で、輪郭がくっきりとした円形or楕円形のシミ。シミ部位は角質が肥厚し、異常な毛細血管が集まっているといわれている。
発症部位:不特定だが、紫外線を浴びやすい顔の側面付近や頬骨の上に出ることが多い。

②「雀卵斑(そばかす)」
遺伝的に一部のメラノサイトが活性化し、常にメラニンが作られることから起こる。左右対称で完治しない。紫外線で濃くなる。
発症部位:ほぼ左右対称

③「真皮メラノサイトーシス(ADM)」
主にこめかみから頬にかけて、顔の両側にできる、輪郭がはっきりしないシミ。真皮にメラニンが落ち込んでいるため、まっ茶色ではなく、若干青みがかってみえる。俗称では「後天性太田母斑」ともいわれる。後天性といわれているが原因不明。根本的治療にはレーザー治療を要す。
発症部位:目のまわりや瞼を含め、顔の両側にできる。こめかみにできるのが特徴。

④「肝斑」
顔の両側にできる、輪郭がはっきりしない、もやっとした茶色いシミ。内分泌(ホルモンバランスの崩れ)が原因といわれる。炎症性物質であり、メラノサイト活性化因子の一つ「プラスミン」が関与し、メラニン量が正常の倍になるといわれる。妊娠性肝斑といい、妊婦に現れることもあるが、出産後はホルモンバランスが戻ることで徐々に薄くなっていくとされる。
発症部位:目のまわり以外、顔の両側に生じる。

2.シミの種類の見分け方

メラニンが皮膚の深い部位に落ち込むほど、茶色→グレー→青みがかってみえる、という法則があります。 もしも今自分に気になるシミがあるのなら、鏡でじっくりと観察してみましょう。どれか一つではなく、様々なシミタイプが混在している場合もあります。

<色味で判断>
■メラニンが浅いところ(表皮)にあれば
茶色っぽい・・・日光性黒子、雀卵斑、肝斑
■メラニンが深いところ(真皮)に落ち込むほど
グレイ~青色っぽい・・・真皮メラノサイトーシス

<輪郭で判断>
■輪郭がはっきりしていれば・・・日光性黒子
■輪郭がはっきりしていなければ・・・肝斑か真皮メラノサイトーシス

注意したいのが、顔の両側にできる「真皮メラノサイトーシス」と「肝斑」の見分け方です。
肝斑のほうが茶色味が強いのが特徴ですが、ご自身で見分けられない場合は、経験値の高いドクターの診察を受けましょう。

真皮に落ち込むほど、【茶】→【グレー】→【青っぽく】色が変化します。

3.それぞれのシミタイプに適したお手入れを

シミができる前の予防策は共通していています。でもできてしまったシミのお手入れは、シミの種類によって違うことを知っておいてください。ケアを間違うと、シミを悪化させてしまうこともあるからです。

■全シミタイプ共通のケア
・紫外線防御
どのシミタイプも、紫外線を浴びると濃くなるため、徹底的な紫外線カットを心がけましょう。

・基底膜ケア
シミ部位は基底膜が深く落ち込んでいるため、基底膜強化はアンチエイジング(シワ、たるみ)だけでなく、美白ケアの一環になります。

・鎮静ケア
慢性炎症(見えない炎症)はメラニン過剰生成の源。抗炎症成分配合のアイテムを常時使用して。また、シミケアは「温め」ではなく、「冷却」がポイント。

・美白ケア
マストは美白ケア。次回コラムで詳しくご紹介しますが、「メラノサイトを刺激する物質を遮断する」「メラニン合成を抑える」「メラニンを渡さない」「メラニン分解力を上げる」など美白アプローチは非常に膨大なメカニズムにわたります。ワクチナイザーは膨大なメカニズムに着目して開発されています。

■日光性黒子の場合は、角質ケアを
日光性黒子の場合、シミ部位は角質が肥厚しているといわれます。また、どのシミタイプでも、古い角質がたまっていると、代謝を低下させるとともに、光をキレイに反射させないため、よりくすんだシミにみえます。角質ケアができるクレンジングや洗顔料、スペシャルケアアイテムを使用しましょう。

■真皮メラノサイトーシスの場合、循環促進ケアを
真皮メラノサイトーシスは、レーザーではないと改善が難しいとされていますが、着目したいのは真皮細胞のメラニン分解力を上げるアプローチ。まだよくわかっていない部分もありますが、オートファジー活性が有効である可能性があります。また、血管やリンパのせて、メラニン排出を促すことは大変効果的なので、すべりの良いバーム剤などでの適度なマッサージがおすすめです。ただし、強く擦ると余計にメラニンが多く生成されますので、注意してください。あくまで優しい力で行いましょう。

■肝斑の場合、内服薬を
抗プラスミン作用のある「トラネキサム酸」を服用しましょう。トラネキサム酸はアミノ酸のため、肝斑ではない方が服用しても大丈夫です(※注:止血作用があるため、血栓性の病気の方は服用できません)。ビタミンC、Eを併用すると効果的です。

実は、化粧品開発者の咲丘は30歳前から真皮メラノサイトーシスに悩まされていました。また、色素沈着も起こりやすく、遺伝的にメラニン産生が多い「シミ体質」です。そのため、特に美白には並々ならぬリサーチや経験を重ねており、市販の美白化粧品では満足のいく効果が得られなかったことが、ワクチナイザー®の開発経緯の一つでもあります。今ではワクチナイザー®使用で、開発以前は悪化の一途だったシミが抑えられています(咲丘にはシミがない、と思っている人が多数いる程です)。
レーザー治療も大変有効ですが、レーザー治療をしても、シミが再度できてしまうことはよく起こりますので、しっかり毎日のホームケアをすることが大切です。あきらめず、コツコツと美肌作りを続けましょう。

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