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COLUMN美容コラム

冬の「落とすケア」の重要性を知ると、肌が変わる

1.美容人生で言い続けているのは「美肌の基本は“落とすこと”」

落とすケアはお肌をリセットする、スキンケアのファーストステップ。気温が上昇し、皮脂・汗の分泌が盛んになる春・夏に特集されることが多いのですが、当然1年を通して大事なケアです。代謝が低下する寒い季節にこそ、クレンジングを見直しすることで、肌の質感の違いがぐんと生まれます。

私が美容人生でずっと言い続けている「美肌の基本は“落とすこと”」。
お肌は自ら潤う力はあっても、落とす力は持っていません。そのため、落とすケアで躓いていると、お肌をマイナスの状態にしてしまい、どんなに良いケアをしても追い付かなくなってしまうのです。落とすケアが正しくできていないと肌はどうなるでしょうか?

2.汚れが落ちていない肌のダメージとは?

落とすケアが不十分ということは、不要な汚れが残っている状態になっているということ。そのままの状態が続くと以下のようなことが起きます。

  • 毛穴の黒ずみ、角栓、毛穴開きなどの毛穴トラブルへ
    皮脂と角質が毛穴に詰まることで、角栓ができ小鼻などがブツブツに見えます。毛穴に詰まった皮脂は酸化して黒ずみにも。そして、過剰な皮脂によって毛穴が大きく広がることにつながります。
  • 乾燥して、ごわつく
    古い角質はカサカサに固く乾燥しているため、不要な角質が落とせていないと、お肌がごわつきます。また、洗いすぎによる肌負担がかかると、肌が持つ保湿成分(皮脂やセラミドなど)まで落ちてしまい、乾燥やごわつきの悪循環に。
  • 光をキレイに反射できず、どんよりくすむ
    皮脂汚れや古い角質が残っていると、キメが乱れ、角質層の水分量が低下して、光が正しく反射されず、くすんだ肌に見えてしまいます。
    ※キメが整った肌は光をキレイに反射できるため透明感が生まれます。また、角質層に水分が満ちていると「フィルター」の役目となり、奥行きのある透明肌に。
  • 不要物が変性し、炎症から肌荒れやシミ悪化につながる
    ファンデーションや皮脂汚れがきちんと落としきれず、化学物質が肌に残ってしまうことで、それらが変性し、炎症が起き、やがて肌荒れやシミの悪化につながることも。
  • 代謝が滞りエイジング加速へ
    皮膚細胞は毎日生まれ変わっているので、代謝の滞りと炎症が発生することで、あらゆるエイジングが進むことにつながってしまいます。
  • どんなお手入れも、実感が得られない
    どんなに「与えるケア」をしっかりしても、不要物が蓋となって、化粧品の浸透が悪くなり、“焼石に水”状態に。これは皆様想像に容易いですよね。

また、注意すべきは、大人のお肌はデリケートなのに汚れがたまりやすいということ。年齢とともに古い角質がたまりやすいため不全に角質層が厚くなる一方、その下の生きている細胞の層(顆粒層以下)は薄くなりがちになっていきます。ですから、不要物はしっかり取り去りながらも、お肌に負担なく、優しくお手入れをしなければなりません。刺激につながる”摩擦”も厳禁です。

そんな矛盾=「洗浄力」と「優しさ」の両立ができるアイテムが大人の美肌のためには必須。できるだけ肌への負担を減らしたお手入れを実現するためにも、アイテム選びは慎重にしたいものです。では、落とすケアとして、どのようなアイテムを選ぶべきかについてお話ししていきます。

3.肌への負担が少なく、クレンジング力が高いことが大切

落とすケアで使用するスキンケアアイテムは、主にクレンジングと洗顔料の2つ。


<クレンジングの機能>
メイク・変性した皮脂・古い角質・大気汚染物質などの汚れを浮かせて、取り去る

<洗顔料の機能>
クレンジングで残った油膜・古い角質・ほこりなどの水性の汚れを取り去る


昨今においては、W洗顔不要のクレンジングが多いため、今回はクレンジングの選び方からご紹介していきましょう。

クレンジング選びで大切なのは、「洗浄力」と「優しさ」の両立。具体的には、「スピーディー&しっかりした洗浄力」と「保湿力」があり、「摩擦の少ない剤型」であることです。洗浄力を叶えるには、メイク・皮脂・毛穴汚れは油性のため、「油分でなじませて浮かせる」工程がある(=オイル配合量が多い)タイプが最もおすすめ。さらに、どんなに優しいクレンジングでも、長時間なじませないと落ちないタイプは肌への負担が大きくなるためNG。洗浄剤と汚れをお肌の上で長時間のせておくことは避けるべきなので、短時間で素早く落とせるタイプがおすすめです。また、洗浄剤はお肌から必要な保湿成分を奪いがちなので、保湿力も大切です。

そして、摩擦は炎症につながり、落とすケアでお肌をマイナスの状態にしてしまう最大要因です。

一般的に肌摩擦の少ない順から紹介すると
摩擦小 バーム<クリーム<ミルク<ジェル<オイル<リキッド 摩擦大

総合的に見ると、下記になります。

バームタイプ
私が最もおすすめするのは、自身が開発して、今や化粧品の定番になったバームタイプ。カプセル様の特殊構造がクッションとなり、お肌の摩擦を防ぎながら、界面活性剤は少な目で済み、スピーディーでしっかりした汚れ落ちと優しさが両立します。

クリームタイプ
保湿力が高く、洗浄力と優しさのバランスが良いタイプ。ただし、お肌の上で「転相」という工程を2回経るため、汚れ落ちのスピードには欠ける傾向があります。

ミルクタイプ
クリームに次ぐ保湿力で、お肌に優しい反面、洗浄力が弱めです。ノーメイク(日焼け止めのみ)やナチュラルメイクの日にはおすすめ。

オイルタイプ
界面活性剤が多めで、汚れ落ちはしっかり&スピーディー。ただし、直接お肌をこすりやすい薄いテクスチャーのため、化学物質と摩擦による刺激に注意が必要です。

ジェルタイプ
ほとんどが水分のため、油性(皮脂含む)の汚れを「なじませて浮かせる」力が弱く、主に界面活性剤の力で落とすために、お肌に負荷がかかる割に洗浄力が弱めの傾向。どうしても油分が苦手で、さっぱりした使用感が好みの方に適しています。

リキッドタイプ
まさに水分がベース。油性の汚れを「なじませて浮かせる」工程が省かれ、界面活性剤だけの力で落とすため、また、コットンでふき取る際の摩擦が発生しやすいため、刺激が強めです。洗い流しが不要なので、水道水の硬度が高い海外や、水が使えない環境下では便利。


※注:あくまで一般的なタイプ別の説明。オイルでも摩擦係数がコントロールされている商品が存在するなど、メーカー別に差異があります。

次回は、クレンジングのお手入れテクニックについてご紹介します。意外と知らないNGポイントも満載。正しい落とすケアで、お肌をゼロリセットすることで、マイクロセラムやお使いのスキンケアアイテムがより浸透しやすくなり、肌の違いを実感いただけますので、ぜひお読みください。

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