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COLUMN美容コラム

美容液、化粧水、乳液(クリーム)の違いって何?

1.スキンケアアイテムには、それぞれ役割があります

みなさんは、スキンケアに何を使っていますか?化粧水、乳液、クリーム、美容液…。1〜2本しか使っていない人や、中には「油分はべたつくから、化粧水だけ」「洗顔後に乳液だけつけて保湿を」「たくさん使うのって時間もお金も無駄な気がする」そんな人もいるかもしれません。でも、じつはどれもおすすめできません。それぞれのアイテムに役割があるからなのです。そこで今回は、スキンケアのそれぞれの役割について、わかりやすくご紹介していきたいと思います。これを読めば、ちゃんとお手入れを始めたくなりますよ。

2.役割を知る前に「美しい肌」の定義を知っていただきたいのです

まず、私が考える理想の肌についてご紹介します。以前にもお話ししましたが、美容理論として、「健やかな肌」と「美しい肌」について明確に定義しています。

「健やかな肌」………水分・油分のモイスチャーバランスが整った肌のこと。=肌表層が整った状態であることを指しています。

美しい肌」…………シミやシワ、毛穴目立ちなどの欠点がない肌のこと。=肌深層、つまり肌の土台から、肌表層まで全て整った状態であることを指しています。

実は、「美しい肌」を損なうシミ・シワたるみ・毛穴目立ちなど複数の肌悩みは、表面的なことではなく、肌深層でエラーが起きていることが原因です。なので、そこに特化したスキンケアアイテムが必要です。その役割を担っているのが「美容液」。「美容」と文字がつくスキンケア商品には、美容乳液、美容オイル、美容クリームなど多種多様なアイテムがあるために勘違いしがちですが、それらは成分の配合比率に油分を多く含むため、肌深層に特化した美容成分の凝縮とはまではいかない濃度でしかつくることができません(オイルが届くのは肌表層までのみ)。「美容液」こそ、水分保持成分やオイルすら配合する余地がないほど、美しい肌になるために肌深層に特化した、水分でも油分でもない美容成分の凝縮であるべきなのです。つまり肌の土台を整えるのが「美容液」の役割というわけです。

3.水分と油分のモイスチャーバランスが美肌の一歩

しかし、健やかな肌なくして、美しい肌ならず。まずは、肌表層の水分・油分のモイスチャーバランスを整えることが美肌の第一歩です。なぜなのか? 皮膚には、2つの保湿構造があります。


皮脂膜
「汗(水分)」と「皮脂(油分)」が混ざってできる、肌表面の“天然のクリーム”。これが肌表面に薄い膜を作って、摩擦を防ぐとともに、肌内の水分蒸発を防ぎます。また、pHを弱酸性に保つことで、外的刺激や雑菌の繁殖から肌を守ります。

角質層
角質細胞内にあるNMF(天然保湿因子)、ケラチンが「水分」を抱え込みます。細胞同士の間に存在する細胞間脂質は、「水分」と「油分(セラミドやコレステロール、脂肪酸)」をリン脂質でサンドしてミルフィーユ状に層を成しています。角質細胞と細胞間脂質がレンガとモルタルのようにがっちりと固め、外的刺激から肌を守るとともに、肌内の潤いを保ち続けることで、光をキレイに反射させて透明感のある肌をキープします。

1と2の肌表層が乱れてしまうと、湿度低下や寒風、エアコンの風などの外的刺激からお肌を守れないのです。そして、モイスチャーバランス(保湿)というと、水分だけがフォーカスされがちですが、油分も必要だということがおわかりいただけたかと思います。

そしてもう一つ重要なことは、モイスチャーバランスを成す「水分」と「油分」の量は、季節やホルモンバランスなど時期によって変化しますし、同じ人でも、顔の部位によって、異なるということ。肌表層の健やかさを保つスキンケアのためには、水分を補う役割として「化粧水」、油分を補う役割として「乳液」&「クリーム」を、分けて取り入れることが大切なのです。

肌深層の美しさを保つスキンケアのためには、「美容液」が必要です。リコードでは、洗顔後のまっさらなお肌に、ダイレクトに肌深層の土台を整える成分を送りこんでいただきたいため、美容液→化粧水→乳液→クリームのお手入れ順を推奨しています。


化粧水の役割
・外的・内的要因で、肌表層から失われた「水分」を補う
・グリセリンやヒアルロン酸などの水分保持成分で、肌表面に潤いを与える
・水による冷却効果で、一時的に炎症を鎮める

乳液・クリーム の役割
・外的・内的要因で、肌表層から失われた「油分」を補う
・洗顔などで落ちた“天然のクリーム”=皮脂膜の代わりに肌表面を保護する
・肌に蓋をして、水分の蒸散を防ぐ

美容液の役割
・エイジングの原因が発生している、肌深層に特化した美容成分の凝縮
・肌深層に美容成分を届けて、土台を美しく整える
・「美しい肌」になるための主役アイテム


美容液で肌深層に送り届けた美容成分を、肌表面“保湿ラップ“することで、エイジングケア効果がアップするイメージ。スキンケアの役割を知っていただき、お手入れに生かしていただくと、肌の美しさに差が出てきます。ぜひ、今日から正しいスキンケアを意識してみてください。次回は、これを生かして、リコード ワクチナイザーを使った、冬の効果的なお手入れ方法の秘訣をご紹介します。

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